トレーニング

大人になっても夢を持つことができるし、叶えることができる。


 

パワーリフター57kg級で2018年度日本一になった時のお話。

大人になってからも夢を持つことができるし、叶えることができる

「大人になったら、何になりたい?」の質問。気軽に聞いてしまう。夢は何個あってもいいと思うし、変わっていってもいいと思う。

私は北海道で中学校の数学教師の後、東京でキュビナという数学のタブレット教材を使った塾講師になって、放課後デイサービスの先生になって、今は岡山県で支援員の仕事をしている。

その間に、大人になってからできた趣味のパワーリフティングで試合に出て、夢だった日本一になれた。

なぜ夢が叶ったのか。

「声に出して伝える」

色々あるけど最初にやったことは、「声に出して伝える」こと。

先生だったときも、塾講師だったときも、デイサービスでも、私は「日本一になる‼︎」ってみんなに伝えていた。

もちろん、応援してくれる人もたくさんいたけど、内心は「この大人、何をいってるんだ?」って鼻で笑っていた人もいたと思う。

最初のうちは、自分でも「日本一になる」っていうのが恥ずかしかった。簡単にはなれないと思っていたし、なれるイメージが湧かなかった。

練習していくと、だんだんあげられる重量が増えていって、「もしかしたら、本当になれるかも?」って勘違いしてくる。

「あ〜、本当に日本一目指してみよっかな〜」ってただ自分の中でも、漠然と言葉だけだったものがなりたいって意志に変わっていった。

 

「覚悟」

そう考えると、私が次にしたことは「覚悟」なんだと思う。

覚悟が決まったら、そこからは何でもできる。
トレーニングがしっかりできる環境に仕事を変えて、住むところを変えて、お金の使い方も変えた。

スムーズに事が進まないときがあったけど、それは覚悟がなかったから、足りなかったからだと思う。

頑張れば、夢が叶うって思うかもしれないけど、それはちょっと違う気がする。私はパワーリフティングを頑張ってやってるって思った事がない。

頑張る、努力するって感覚よりも「めちゃくちゃ楽しいから思わずやっちゃう。」って感じ。

「頑張る」「努力する」とか上っ面な言葉を並べるよりも、それを全力で楽しんでやる方が伸び伸びできていいのかもしれない。

「出会い」

全力で楽しんでできたのにも、ちゃんと理由がある。それは「出会い」だと思う。

私がノーリミッツに行かなければ、こんなに楽しくトレーニングはできなかった。三土手先生は「それは違うとか、間違っている」と私を否定した指導をしたことがない。髙橋さんは「しおりんはかわいいよ。」と私に自信を与えてくれた。

強い選手がたくさんいて、ワイワイ騒ぐ仲間がいて、練習も遊びも全部全力で、そんな仲間やライバルに出会い、同じ空間にいることができたから、私は楽しんで目の前の重量をクリアし、もっと強くなりたいと練習できた。

自分が認められる空間を探すことは、自分を好きになって自信をつけるために必要なのかもしれない。

自分のことが大好きになるためには、たくさんの「できた」をつくること。人に認められるよりも先に、自分が「できる」を実感する何かを見つける。簡単なことでいい。
私にとって、それはあげられる重量が2.5kgずつ上がることだった。すぐには伸びないけれど、確実に積み重ねて成長する。その実感は自信になる。

「できた」のかけらをたくさん抱えて大きな自信になって、自分のことが大好きになる。それをみんなが認めてくれる。そんな環境にいたら、努力してるってことすら忘れてしまうくらい楽しいしか感じない。

「声に出して伝える」

「覚悟」

「出会い」

「できたのかけらをたくさん抱える」

もちろん、これだけじゃない。夢をかなえるために、「やったこと」や「やらなかったこと」色々あるけど、まずはこれを伝えたい。